中國海関の統計によると、2023年上半期の中國の貨物貿易の輸出入総額は初めて20兆元を突破し、20.1兆元に達し、前年同期比2.1％増加した。これは歴史上初めてのことであり、中國経済の外貿活動が活発な勢いを見せていることを示している。輸出総額は11兆4600億元で、前年同期比3.7％増加した一方、輸入総額は8兆6400億元で、前年同期比0.1％微減した。

しかし、今年6月の中國の輸出入総額は前年同期比6％減少し、3兆4883億2000萬元となった。これは4月以來3ヶ月連続の下落である。具體的には、輸出は1兆9897億8000萬元で、前年同期比8.3％減少し、輸入は1兆4985億4000萬元で、前年同期比2.6％減少した。貿易黒字は4912億5000萬元であった。ドル建てでは、中國の6月の輸出額は前年同期比12.4％減少し、輸入額は前年同期比6.8％減少した。いずれも予想を下回った。

アナリストは、輸出のマイナス成長の主な原因として、外需の低迷が改善されていないことと、前年同期の高水準が今期の輸出増速を抑制していることを挙げている。北京大學の國民経済研究センターの調査報告書も、ここ數ヶ月の人民元安により輸出企業の未決済注文の利益が向上し、海外顧客の発注意欲が高まっているものの、全體としては輸出需要は改善されていないと強調している。

同様に、輸入の前年同期比成長率は4ヶ月連続でマイナス成長となっている。アナリストは、これは世界経済の減速を背景に、原油価格の下落により、価格要因が輸入を抑制しているためだと考えている。今年上半期のドル建て中國輸入額は前年同期比6.7％減少した。

それにもかかわらず、中國の外貿構造は継続的に最適化されており、一般貿易の輸出入、民間企業の輸出入、新3種製品の輸出の伸びが最も顕著である?！敢粠∫宦贰寡鼐€諸國との輸出入は前年同期比9.8％増加し、全體成長率を7.7ポイント上回り、輸出入総額の34.3％を占めている。

現在、主要先進國のインフレが依然として高水準にあること、地政學的紛爭が続いていることなどから、短期的に外需が回復する見込みはなく、中國の外貿の安定成長には依然として大きな圧力がかかっている。しかし、中國経済の強い回復力、潛在力、長期的な良好な基本的な狀況、そして一連の政策措置の継続的な実施を考慮すると、中國は輸出入の安定と質の向上を実現できると確信している。